魔鏡とは、鏡面処理を施した金属鏡ですが、この金属鏡に太陽光などの平行光を当て反射光を壁などに映すと像が写し出される鏡のこと。鏡面には特に細工がされているようには見えないのに反射光で像が浮かび上がることから魔鏡と呼ばれている。魔鏡は中国で紀元前1世紀頃から存在していたといわれている。
原理は、一見すると単なる鏡のように見えるのですが、実際には像の文様に添って微細な凹処理がされており、凹に光が当たると反射光が収束(集光)される。収束(集光)された反射光を壁などに当てると明るく見えるため像が浮かびあがって見えるという仕組みです。
作り方は、まずは鏡の裏側に像などの文様を掘ります。そして、鏡面(表面)を研磨して鏡面化していくのですが、文様部分は裏側から切削されているため、文様部分とそうでない部分とでは鏡板の厚みに差異が生じています。圧をかけて研磨すると板厚により板がたわむ部分とそうでない部分が発生し、鏡面に微細な凹凸ができてしまいます。一見するときれいな鏡面に見えるのですが、実際には微細な凹部分があるため反射光に像などの文様が現れます。
本JPUサイトでは、山下電装株式会社が開発・製造・販売を行っている表面欠陥検査装置を紹介しております。同検査装置は、魔鏡の原理を応用しており表面状態を高感度で即座に検査できる装置です。表面欠陥検査装置はこちら